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インフルエンザ脳症の症状は?また解熱剤(ロキソニン)などは効くのか? [事件、ニュース]

インフルエンザ脳症の症状は?また解熱剤(ロキソニン)などは効くのか?


24日、東海地方の病院にインフルエンザ脳症で
入院していた6歳未満の女児が臓器移植法に基づき
脳死と判定されたと発表したようです。



インフルエンザ脳症とは一体どんな病気なのか?症状は?





◆どんな病気なのか?


インフルエンザ脳症は、インフルエンザの感染に
伴い急激に発症し、神経細胞など脳に障害をもたらし、
時には全身の諸臓器も障害を受ける

(多臓器不全たぞうきふぜん)、重い疾患です。

インフルエンザの感染は引き金となりますが、
脳の中ではウイルスは増えず、感染によって
産生されたサイトカインなどによって、
脳障害や多臓器不全が起きると考えられます。

1995年ころから報告があり、2000年ころから
一般に知られるようになりました。欧米では少なく、
東アジアに多いと考えられています。

日本の年間発症数は100~500例で、
病因別では最も多い疾患です。好発年齢は
1~5歳、ただし、2009~10年に
流行した新型インフルエンザでは、
5~10歳が中心でした。





◆症状の現れ方

 
インフルエンザの発熱に伴い、数時間から
1日以内に、(1)けいれん、(2)意味不明な言動、
(3)意識障害などの神経症状が現れます。

その後、次第に意識障害が進行していきます。

この時、けいれんが繰り返し起こるタイプもあります。

症状が進行すると、多くの臓器の障害が出てきます。
腎障害(血尿)、胃腸障害(ひどい下痢)、
肝機能障害、凝固障害ぎょうこしょうがい(出血傾向)などです。
人工呼吸器が必要になることもあります。


ただ、これらは重い例で、意味不明の言動や
けいれんがあるだけで意識障害は軽いことも、
かなりあります。





◆治療の方法

 
2005年、厚生労働省研究班により、
「インフルエンザ脳症ガイドライン」が
できました。さらに2009年その
「改訂版」が出され、全国に広く普及しています。

基本的には、このガイドラインに基づいて治療が開始されます。

 
その概要は、

(1)まず全身状態を改善すること、とくに酸素投与や、脱水、ショック状態の改善、循環動態の管理などをしっかり行います。

(2)次に、けいれんを起こしている子が多いので、これをしっかり止めることが大事です。

 
この(1)、(2)の段階で、必要ならば人工呼吸管理をします。


(3)脳症の治療としては、

(a)抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザなど)、
(b)ステロイドパルス療法(ステロイド大量療法)、
(c)ガンマグロブリン大量療法などを行い、

必要なら

(d)脳低温療法(34℃前後)、
(e)脳圧を下げる治療、
(f)血液浄化療法(交換輸血)

などを選択します。

 
改訂版では、そのほか最新の治療が示されています。


「インフルエンザ脳症の手引き」や
「インフルエンザ脳症ガイドライン改訂版」は、
厚生労働省や岡山大学小児科のホームページでご覧いただけます。




日常よく使われている解熱剤(熱さましの薬)の中には、
インフルエンザ脳炎・脳症を重症化させる場合があるらしく
解熱剤を使用すると熱が下がるだけではなく、脳炎・脳症の
時に見られる血管炎も治りにくくなるため脳炎・脳症を
重症化させる可能性があるそうですので気を付けましょう!






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